【AFP=時事】ナイジェリア政府軍は28日、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」の拠点から、少女200人と女性93人を救出したと発表した。
救出された少女および女性らについては、1年前に北東部ボルノ(Borno)州チボク(Chibok)で拉致された人質であるとの確認はとれていない。
国防当局は、発表した声明で「同日午後、サンビサ森林地帯(Sambisa Forest)内のテロリストのキャンプ3か所を占拠・破壊し、少女200人と女性93人を救出した」と、ボコ・ハラムが拠点とする北東部ボルノ州に言及。
一方で「チボクの少女たちか否かはまだ確認されていない」とした。
ボコ・ハラムは2014年4月14日にチボクの女子中学生276人を拉致したと発表。
うち57人は数時間内に逃亡したが、219人は人質に捕られたままとなっている。
ボコ・ハラムによるものとみられる女性・少女の拉致事件は、特にナイジェリア北東部で数多く発生している。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)の推定では、ボコ・ハラムが昨年初めから拉致した女性や少女は、少なくとも2000人に上るとされる。
ボコ・ハラム拠点からさらに人質160人を救出、ナイジェリア
【AFP=時事】ナイジェリア軍は30日、同国北東部のサンビサ森林地帯(Sambisa Forest)にあるイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」の拠点から、新たに160人の人質を救出したとAFPに述べた。
ナイジェリア軍の広報担当者、サニ・ウスマン(Sani Usman)氏は「正確な人数は現在確認中だが、暫定的な人数としては、さまざまな年齢の女性約60人と子ども約100人を救助した」と語った。
ウスマン氏によると、戦闘で女性1人が死亡し、救出した人質のうち8人が負傷した。
また兵士1人が死亡し、4人が負傷したという。
ナイジェリア軍は28日にも、ボコ・ハラムの拠点から少女200人と女性93人を救出したと発表していた。
ウスマン氏は、救出された人質の中に、昨年4月に学校から拉致された少女219人は含まれていなかったと述べている。
一方、ナイジェリア国防省は、拉致された少女たちが含まれていないかどうかはまだ判断できないとしている。